名古屋医療秘書福祉&IT専門学校
佐村 千晴
名古屋医療秘書福祉専門学校 医療秘書科を卒業後、透析の診療所で4年間勤務。結婚を機に退職。3年後、恩師に声をかけていただき名古屋医療秘書福祉&IT専門学校で専任講師として医療事務等の授業を担当。現在12年目。
何も経験のないところから
「一緒に働いてみない?」そう恩師に声をかけていただき、迷うことなく「やってみたいです」と返事をしました。当時を振り返ると、まだ長男は3歳、長女は1歳。働こうという考えもなかったので、保育園にも行っていませんでした。
当時の責任者の方とお会いして、私は専門学校を卒業しただけで教員の資格はありませんが、教えるということができるのか不安です、と伝えたところ「教えてあげたい、という情熱がある方なら働ける」という言葉に背中を押されて頑張ってみようと思いました。幸運なことに保育園もすぐに見つかり、1年目は週に9時間の授業を持たせていただきました。
振り返れば4年間務めた透析診療所の仕事の中で、医療事務未経験の方に医療事務を教えたことがあり、そこから「教える」ということをやってみたいと思うようになっていました。しかしいざ教壇に立ってみると、自分が分かっていることを教えることがこんなに大変なこととは思ってもおらず、学生の反応もきょとんとしていて、やはり向いていなかったかも、と思うことが多々ありました。
最初の2か月は本当に苦しかったです。このままではいけない、と思い色々な先生の授業を見学したり、自分の授業の動画を撮影したりしてみました。すると授業を楽しめていない自分に気付き、表情を変えることを意識してみたところ、学生の反応も変わり、自分らしい授業ができるようになりました。快く見学をさせてくれた先生、アドバイスをくれた先生、職場の環境にも恵まれているな、と感じました。
当時の責任者の方とお会いして、私は専門学校を卒業しただけで教員の資格はありませんが、教えるということができるのか不安です、と伝えたところ「教えてあげたい、という情熱がある方なら働ける」という言葉に背中を押されて頑張ってみようと思いました。幸運なことに保育園もすぐに見つかり、1年目は週に9時間の授業を持たせていただきました。
振り返れば4年間務めた透析診療所の仕事の中で、医療事務未経験の方に医療事務を教えたことがあり、そこから「教える」ということをやってみたいと思うようになっていました。しかしいざ教壇に立ってみると、自分が分かっていることを教えることがこんなに大変なこととは思ってもおらず、学生の反応もきょとんとしていて、やはり向いていなかったかも、と思うことが多々ありました。
最初の2か月は本当に苦しかったです。このままではいけない、と思い色々な先生の授業を見学したり、自分の授業の動画を撮影したりしてみました。すると授業を楽しめていない自分に気付き、表情を変えることを意識してみたところ、学生の反応も変わり、自分らしい授業ができるようになりました。快く見学をさせてくれた先生、アドバイスをくれた先生、職場の環境にも恵まれているな、と感じました。
学びのチャンスは誰にでもある
専門学校に進学してくる学生は、学ぶ意欲があって入学してくる。
医療事務という仕事に、勉強に興味がある。そう思って私自身は入学しましたし、教えていく学生も同じ気持ちだろうと思っていました。しかし、教員という立場からみると全員が同じ気持ちで入学してきているわけではない、なんとなく入学しましたという学生も少なからずおります。また頑張ろうと思って入学しても勉強が始まってみると理想と現実の違いに悩んでいる学生もおります。
学生に対し、頑張るのが当たり前、登校するのが当たり前という姿勢でいると心が離れてしまいますので、「来ることが当たり前」というワードをやめて「来ることもすごい」という声かけをしてから、少しずつ心を開いてくれる学生が増えたように感じます。
毎日登校することが難しい学生が増えていく中で、こちらの言葉ひとつでは変わらないことのほうが多いかもしれませんが、気持ちを受け止めて前を向けるよう試行錯誤を続けてこの学校だから頑張れる、と思ってもらえるよう心掛けています。
医療事務という仕事に、勉強に興味がある。そう思って私自身は入学しましたし、教えていく学生も同じ気持ちだろうと思っていました。しかし、教員という立場からみると全員が同じ気持ちで入学してきているわけではない、なんとなく入学しましたという学生も少なからずおります。また頑張ろうと思って入学しても勉強が始まってみると理想と現実の違いに悩んでいる学生もおります。
学生に対し、頑張るのが当たり前、登校するのが当たり前という姿勢でいると心が離れてしまいますので、「来ることが当たり前」というワードをやめて「来ることもすごい」という声かけをしてから、少しずつ心を開いてくれる学生が増えたように感じます。
毎日登校することが難しい学生が増えていく中で、こちらの言葉ひとつでは変わらないことのほうが多いかもしれませんが、気持ちを受け止めて前を向けるよう試行錯誤を続けてこの学校だから頑張れる、と思ってもらえるよう心掛けています。
最後の先生としてできること
専門学校に入学してくる学生の多くが最後の学校になると思います。
学生側からすると何年も「先生」という存在を見てきて、見慣れているので、試されているような時もあります。専門学生の次は社会人になるわけですから、全てを肯定し甘やかすわけにはいきません。私の在学中、名古屋医療秘書福祉専門学校というところは本当に口うるさく、おせっかいだな、と思うことが多々ありました。しかし、その口うるささが私を社会人として成長させてくれたのも事実です。
今となってはそうやって私を育ててくださった当時の先生方に心から感謝しています。私も同じように口うるさいと思われても、最後の先生として入学してくる学生に指導をしていきます。「人と関わることが好き」「人の成長がみたい」そのような気持ちと情熱がある方は是非教員という仕事に挑戦してみてください。
学生側からすると何年も「先生」という存在を見てきて、見慣れているので、試されているような時もあります。専門学生の次は社会人になるわけですから、全てを肯定し甘やかすわけにはいきません。私の在学中、名古屋医療秘書福祉専門学校というところは本当に口うるさく、おせっかいだな、と思うことが多々ありました。しかし、その口うるささが私を社会人として成長させてくれたのも事実です。
今となってはそうやって私を育ててくださった当時の先生方に心から感謝しています。私も同じように口うるさいと思われても、最後の先生として入学してくる学生に指導をしていきます。「人と関わることが好き」「人の成長がみたい」そのような気持ちと情熱がある方は是非教員という仕事に挑戦してみてください。